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「校正記号」で作業効率アップ!頻出8種を解説 ~モノ書きさんのための校正・校閲術~

物書きばなし
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朱書きのための「校正記号」

文章が指示通り修正されているかどうかをチェックする「校正」。

もし間違っていた場合には、赤ペンでその旨を「朱書き」します。

しかし指示内容を文章で書くと長くなり、それがいくつもあると原稿が真っ赤になってしまって読みくくなります。

そこで、「校正記号」と呼ばれる専用のマークが使われてきました。

そのうち、現在の作業環境でもっともよく使用するものに絞って解説してみましょう。

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これさえ覚えれば効率アップ!頻出8種の校正記号

本来校正記号には多くのものがあります。これは活版を人の手で植字していた時代から使われているためで、現在のDTP作業環境では原則あり得ないものも含まれています。

また、現場や会社ごとに微妙に異なることも多いため、記号の使い方は一様ではありません。

しかしよく使うものは限られてくるため、以下にその一例を8種ご紹介します。

文字修正

文字が間違っているとき、正しいものを指示するための朱書きです。

記号とすらいえないかもしれませんが、実際にもっとも使われるのはこれではないでしょうか。

ポイントは、修正する文字だけを確実にマルで囲むことと、版面の他の文字を邪魔しないように朱書きを入れることです。
行間が狭ければ、引き出し線で欄外の余白に書きこむ場合もあります。

文字挿入

足りない文字を挿入するのも、よく発生する作業ですね。

ここでは文中のどの位置に文字列を追加するのか、確実に指示することが眼目です。

トルツメ

校正記号といえばこの言葉を思い浮かべる方も多いかもしれません。

削除ののち文字間を詰める、という指示記号が「トルツメ」です。

Wordなどで文字を削除すると、基本的にはトルツメの処理がなされます。

トルママ

こちらは文字を削除したらそのまま、という指示記号です。

特に削除後に前後の文字間を詰めず、スペースのままにしておく時などに用いられます。

イレカエ

文字通り、文字列を入れ替える指示記号です。

近接した文字あるいは文字列を入れ替えるには、逆S字状の記号を使います。

これで「イレカエ」の指示となります。

離れた箇所の入れ替えには、当該文字列それぞれをマルで囲み、両方向の矢印でつなぎます。

アケル・ツメル

行や文字間をあけるには、V字型の記号を使います。

上記画像のように補足事項を書きこんで、どれくらいアケルのかを指示することもあります。

記号をひっくり返して山型にすると、反対の「ツメル」という指示記号となります。

改行

文節を改行するための記号です。

ライティングや創作でも改行は頻繁に行うため、とても便利ですね。

前行につなげる

行頭と行末を線でつなげると、これは前行に戻すという指示記号になります。

改行とは逆の作用であり、前行末の線に矢印を書く場合もあります。

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「見やすく・わかりやすく」が大原則

いかがでしたでしょうか。

いずれもなんということのないものですが、朱書きの量が増えるにしたがって版面の視認性は低下するため、二次的なエラーを引き起こす可能性が高くなります。

校正記号で朱書きの物理量を最低限とし、次の修正という工程をスムーズにすることが大切です。

上記のものは記号の一例ですが、原則は「見やすく・わかりやすく」。
版面を邪魔しないよう、丁寧に朱書きを入れることを心がけましょう。

帯刀 古禄・記

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