WEB小説は複数サイトへの投稿をおすすめする、たった3つの理由

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小説発表の場は、WEBが中心となっている

電子書籍やブログ小説などがすっかり定着し、現代の小説発表の場はWEB上においてが中心になっているといっても過言ではないでしょう。

そんなホームといえるもののひとつが、「小説投稿サイト」です。

ほとんどの場合は無料で作品の発表や鑑賞ができ、書き手と読み手がコミュニケーションをはかることもできるという、いわばネット上の同人活動ともいえる場を提供してくれています。

また、出版社が運営していたりプロの編集者が作品発掘に訪れたり、各サイトで大々的な文学賞が開催されたりと、創作活動はますます熱気を帯びていると感じられます。

自身が書いた作品を、どのサイトに投稿しようか迷うのも楽しいものですが、多くの小説投稿サイトでは一定の条件を満たせば複数のサイトへの重複投稿、いわゆる「マルチ投稿」を認めています。

条件といっても、公開しているサイトをすべて明記するといったものが多く、決して難しいことではありません。

そのため、わたしは管理できる範囲内で複数のサイトに投稿するようにしています。

こういった重複投稿については、どういうわけかなんとなく「はしたない」「後ろめたい」という声も聞くことがありますが、わたしはごくごくシンプルな理由とメリットから、いろいろなサイトで発表することをおすすめしています。

自分自身の体験をもとに、以下にその理由を3つだけ記したいと思います。

より多くの人に読んでもらえる可能性が高まる

複数投稿に期待する最大の効果は、このことに集約されるといっても大げさではありません。

とにかく、なるべくたくさんの方の目に止まり、ページを繰ってもらえるようにするためには、露出を多くするのが堅実な方法です。

各サイトとも人気ジャンルとしては異世界ファンタジーが席巻しているのは変わりませんが、どこでどんな作品がどれだけ受け入れられるかは未知数です。

サイトごとの「読者層」にも違いがあり、一概には言えませんが「小説家になろう」なら目の肥えたライトノベルファンが、「エブリスタ」なら女性読者が多い、といったイメージで語られることもあります。

実際に、「サイトA」ではあまり読者さんがつかなかった作品が、「サイトB」ではランクインした、または「サイトC」の文学賞で高位の選考に残った、といった事例もあります。

自身の作品を客観的にみるという意味でも、いくつの小説投稿サイトに公開するのは、とても有意義な試みだと考えます。

各サイトでニュアンスの異なる評価をしてもらえる

それぞれの小説投稿サイトでは、読者さんが作品に対して感想コメントを送ったり、直接的な評価をしたりする機能が備えられています。

これは各サイトで非常によく工夫されたシステムであり、書き手としてはとても励みになる指標のひとつとなっています。

ページビューの表示や、コメントを寄せるという標準的なスタイル以外で、例をあげてみましょう。

「小説家になろう」では、ポイント制が導入されています。

1ブックマークにつき2ポイント、そしてストーリーと文章表現に対してそれぞれ5段階評価を行えます。

この評価は後で変更することができ、序盤・中盤・完結で印象ごとのポイントを書き手に送ることが可能です。

小説家になろうでは、この通り評価が数字でわかりやすく可視化されているのが特徴です。

「アルファポリス」は作品が読まれたり「お気に入り」に登録されたりすることで、書き手にポイントが加算されます。

ただし、お気に入り登録は一作品に対してON-OFFを選択できるのみ、ポイントは24時間で更新されていきます。

つまり、「どれだけの人に読み続けられているか」ということがわかる仕組みになっているといえるでしょう。

「エブリスタ」では一作品に対して、一日に一度「スター」を送ることができます。

これはいわゆる「いいね」のようなもので、好きな作品には毎日送ることで作家へのエールとする、といった使い方があります。

「カクヨム」では書き手と読み手のレビューがそのまま作品紹介ページに表示され、これが訴求力の機能を果たします。

また、「MAGNET MACROLINK」のように実質的な「投げ銭」機能を備えたサイトも登場し、作家への経済的還元を模索する動きも活発化しています。

また、一話に対して一度だけ「いいね」を送ることもできます。

これらの異なる評価法は、作品の是非ではなく読者からのリアクションとして、たいへん貴重なものだと思います。

励みになったり、反省点を見出したり、作家にとって宝物の「声」となるでしょう。

たくさんの作家仲間ができる

わたしがいくつかの小説投稿サイトに作品を発表して、もっとも嬉しい驚きが「作家仲間」がたくさんできたことです。

通常の公募文学賞への応募がメインの活動だったときは、他の書き手はライバルであれこそすれ、まずコミュニケーションをとることのできない遠い存在でした。

ところが、投稿サイトは無数の書き手と読み手が集まって、ひとつのコミューンのようなものを形成しています。

そこでは書き手同士も、互いに作品を読み合ったり励まし合ったりと、「横のつながり」がどんどん出来上がっていくのです。

もちろん、切磋琢磨し合うライバルでもあることは事実です。でも、

「ここに集まる人たち、全員”仲間”なんだ」

そう思い至ったとき、えも言われぬ温かな気持ちに満たされたことは、忘れようがありません。

小説を書くというのは、とても孤独な作業です。

でも、誰かがページを繰ってくれる、励ましてくれる、そんな安心感は強力な心の支えになります。

そんな多くの仲間たちに出会うきっかけとしても、いくつかのサイトに投稿することをおすすめしています。

作品の存在意義は「読んでくれて」こそ

小説を書くという趣味をもつ人なら、いつか自分の作品が本になったり、文学賞を受賞したりするといいなあ、という夢を一度ならず見るのではないでしょうか。

それを目標として日々研鑽に努めている方も多いと思いますが、商業出版だけが「作品にとっての幸せ」ではないと思います。

作品の幸せ、それは一人でも多くの人に読んでもらい、少しでもその心に潤いをもたらすこと。

わたしにとって最大の願いはそれに尽きますが、おそらく大多数の書き手の方がそうではないかと想像します。

「読まれる」という存在意義を作品に刻み込むチャンスとして、一度ぜひ、いくつかの小説投稿サイトに作品を発表されてみてはいかがでしょうか?

三條 すずしろ・記

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