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小説の戦闘シーンでリアリティを出すには? 臨場感が増す7つの描写ポイント!

物書きばなし
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小説のジャンルにもよるものの、戦闘シーンが一つの見せ場になるケースは存外多いように感じています。
ファンタジーであったり歴史・時代小説であったりさまざまですが、数多の名手が素晴らしいシーンを描写しておられますね。
一口に戦闘といっても刀剣を使うのか銃火器を使うのか、あるいは攻撃魔法を撃ち合うのかはたまた素手で殴り合うのか等々多種多様なシチュエーションがあり、もちろん作家はそれらすべてが必ずしも実体験とは限らないでしょう。

ところが実に迫真の描写で魅了する作品も数知れず、想像力の自由さを感じられる醍醐味でもあります。
そんな戦闘シーンですが、リアリティを演出するためにある程度共通した描写のコツがあると考えます。
本記事では小説の戦闘シーンで臨場感を増すための、7つの描写ポイントを考察してみました。


※なお、想定は対人の白兵戦寄りとなっています。

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自分と相手がどんな武器を使っているか描写する

まず、自分と相手がどのような武器を手にして戦っているのかは早い段階で描写するのがセオリーと思われます。
必ずしもこと細かに武器の様子を記述する必要はなく、「身の丈ほどの大剣」や「反りの深い太刀」、「二振りの短剣」等々、特徴的な部分を端的に述べるだけでもある程度の戦法まで想像できます。

武器の固有名詞はメジャーなものでしたら書いた方が分かりやすいかと思いますが、あまりにマニアックなものは別途説明が必要ですね。

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武器を撃ち合わせた時の衝撃を描写する

たとえ木刀でも本気で打ち合わせると、掌にビリビリと衝撃が伝わってまともに保持していられないほどです。
したがって本物の武器同士を撃ち合わせると相当の衝撃が伝わるはずで、重量差があれば正面から合わせるのは難しいのではないでしょうか。
また仮に刀剣同士の戦いだとして、相手の撃ち込みを自身の武器の刃先の方で受けてしまうと力に抗せず押し込まれて負傷する恐れがあります。
受けは手元に近い場所あるいは刀身の中ほど辺りで行うことが多く、衝撃を止める際には手の内と身体をしっかり締めることが重要です。

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周囲の環境はどうなっているか描写する

技や武器も重要ですが、「どこで」戦っているのかも大切なポイントです。
屋内なのか屋外なのか、屋内であれば広間なのか居室なのか、屋外であれば森なのか草原なのか……。フィールドによって戦い方の選択肢が変動し、環境が自身にとって有利にも不利にも働くことから重要な場面設定といえます。
例えば屋外の戦いであっても鬱蒼とした森で灌木の茂みが多く、長剣を振り回しにくいなどのシチュエーションを想定すると緊迫感が増しますね。

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戦いの足場はどんな状態か描写する

環境の一部ではありますが、戦うフィールドの「足場」がどのような状態なのかも明暗を分ける要素です。
板敷や石畳のような安定した場所と、砂利道やぬかるんだ地道ではおのずと動きが変わってきます。
他にも海岸の砂浜や傾斜地、岩場や瓦礫の合間等々、足場の状態次第で動作は大きく制限されるでしょう。
個人的な体験としては剣道の野試合を行ったとき、砂利敷きや地道の上では体育館の床上のように自由な摺り足はできず、身体の運びを工夫する必要がありました。

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各自の戦闘スタイルの違いを描写する

所持する武器やキャラの体格からもある程度類推できますが、各自がどのような戦闘スタイルであるか描写することでシーンが際立つのではと思います。
例えば同じ日本の古流剣術でも身を低くして刀を大きく振りかぶった構えや、すっと直立して中段にぴたりと剣を凝らす構えなど多種多様です。
前者は傾向として鎧着用の技が源流、後者は平服で戦う時代のスタイルが多いといわれています。
一般論ではありますが細身で両刃の「剣」のような武器ならば突き技が得手に、片刃で湾曲した「刀」のような武器ならば斬り技に特徴が出るのがセオリーです。

また「素早い」「手数が多い」「一撃が重い」等々、遣い手の特徴を少し述べるだけでも戦闘スタイルをイメージする手がかりになりますね。

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武器の耐久性を描写する

武器の耐久性も実大切な要素です。
創作ですのでジャンルによってはフィクションの素材でも構いませんが、例えば日本刀であればどんな名刀でもまともに斬り結べばほぼ刃こぼれしてしまいます。
当然曲がったり折れたりすることもあり、武器同士の相性によっては撃ち合わせるのを避けるべき状況もあるでしょう。
敢えて軽く小さい武器で重量級の攻撃を止めるなど、キャラの力量を際立たせる演出もあるかもしれませんが、ファンタジーなど特殊な設定が活きる場合を除いては例えばサーベルでハンマーを受け止めるなどは現実には不可能と思われます。
武器の耐久性に関することは戦闘スタイルや戦術にも影響する要素ですので、この点も描写するとリアリティが増すのではないでしょうか。

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どんな防具や鎧を身に着けているのか描写する

身に着けている防具や鎧の特性によって、有効な攻撃部位は変わってきます。
実例として日本の古武道では鎧兜の武者を相手にする際、脇の下や籠手の裏、草摺の隙間などの弱点を狙う方法が伝わっています。
一方、全身を覆うタイプの西洋甲冑では刃が通らないため装甲の上から叩いて衝撃で倒すのがセオリーともいわれています。
創作では鎧であったり楯であったりさまざまな防具を設定するかと思いますが、その特性や敵味方ともに弱点となる部分を描写することで戦闘シーンの描写に幅が生まれるのではと考えます。

三條すずしろ・記

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