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おもしろい小説を瞬時に見分ける方法はある? 自分なりの本選びセオリー5選をご紹介!

物書きばなし
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小説が面白いかどうかは一種の「賭け」?

小説作品に対する自分なりの評価は、正確にはまるまる一作読み終えるまでは下せないものと考えます。

例えば音楽であれば1フレーズ聞いた瞬間、漫画やアニメであれば絵やコマを見た瞬間に「好きかも」と直感することがありますが、小説の一文を読んでそう感じられるのは稀有なことではないかと思うのです。

人によって読むスピードは大きく異なりますが、長編小説であれば読み切るのと味わうのにある程度の時間が必要で、そのためできるだけ自分の感性に合う作品と出遭いたいものですよね。

ところが、小説は本をぱっと見て得られる情報がたいへん限られる媒体です。

口コミや前評判を除いてはタイトル、表紙絵、あらすじ、帯書き、あとは書店のポップくらいではないでしょうか。

ですのでそうした少ない情報からいかに自身の好きな作品を見つけ出せるかは一種の賭けともいえ、読書生活における重要なテーマだと常々思っています。

そこで本記事では、口コミなどの予備知識がない状態から面白い小説を短時間で選ぶための、自分なりのセオリー5つをご紹介します。

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1.タイトルに惹かれるかどうか

紙でも電子でも、小説作品のパッケージとしての情報はほぼタイトルに集約されていると思います。

平積みではない本や、テキストのみの投稿サイトなどではタイトルに惹かれるかどうかが最初にして最大のポイントではないでしょうか。

ラノベタイトルが非常に長く文章のようになっているのは、そうした事情から自然発生したスタイルと考えます。

作者は並々ならぬ思いを込めてタイトルを考えると思いますが、純文学などでは必ずしもそこから内容をイメージできるわけではないものも多いように感じます。

それでもまずはタイトルに関心を持てるかどうかが、読み手にとって重要です。

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2.裏表紙のあらすじや帯書きに惹かれるかどうか

文庫本であれば裏表紙にあらすじが記されていることがありますね。
これは出版社によって文字数が決まっているそうでいずれも短いものですが、自身が面白いと感じた小説のあらすじはどれもやはり心惹かれるものでした。

単行本であればあまり裏表紙にあらすじを記すことはないかもしれませんが、その代わりに帯で拡張的な情報を載せるケースがあり、貴重な手掛かりになります。

コピー的な内容になることも多いですが、これらの文章に惹かれるものがあると本編への期待も高まります。

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3.装丁に惹かれるかどうか

文庫本も単行本も、あるいはWEB小説でも、装丁も小説作品の雰囲気を彩る重要な視覚情報です。

イラストなどでキャラや物語の舞台を想起させるものもあれば、そうではなく美術的な観点からの装丁もあります。

しかし物語の世界観をイメージさせる力があるため、装丁を気に入って本を手に取ることも珍しくないのではと考えます。

私がこれまで最も心惹かれた装丁は単行本版の『KYOKO』(村上龍)と、文庫本版の『ヒトラーの防具』(帚木蓬生)です。

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4.1ページだけ読んで惹かれるかどうか

これまでは本の外観から得られる情報を基にする方法でしたが、実際に選ぶ際には私は最初の1ページだけ読んでみることにしています。

言葉の使い方や文体の雰囲気、ごく短い間に感じられる世界観などが自身の嗜好にどう影響するのかを確認します。

結論としては最後まで読まない限り自分にとっての小説作品の良しあしはわかりませんが、面白いと感じる小説はやはり最初から引き込まれることが多いと思います。

この1ページは、本当に大切なものと考えます。

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5.パラパラめくって「字面」に惹かれるかどうか

最後に、本を軽くパラパラとめくって全体の「字面(じづら)」を見てみることにしています。

読んでしまってネタバレするとよくないので、ここでは本当に文字の雰囲気だけを確認するに留めていますが、実は多くの情報を得られるのです。

セリフの多寡

字面からは作品を通してのリズムのようなものが見てとれます。

これらが自身の感性に合うかどうかは好みに直結するため、気になって手に取った作品はこの方法で買うかどうか判断しています。

もっとも紙の本の方が圧倒的に向いている手段ですので、WEB小説で十分な効果を得るのは難しく感じています。

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これらすべては「書く側」としても同じポイント

あくまでも個人的な基準ですが、私は上記の方法で自身の好みに合う小説作品に出遭えてきたと思っています。

しかしこれらのことは、自分が作品を書く側としても留意する必要があることと実感しています。

せっかく手に取ってもらえた作品でも途中で面白くないと感じたり飽きたりすると、容赦なく読むのを止められてしまうことは珍しくありません。

自身が読み手の時と同様に、いかに次の行、次のページへと誘導できるかが鍵となります。

そのためにもまずはタイトル、そして最初の1ページが特に重要と考え、本選びと同様に創作に取り組む際にも心掛けるようにしています。

三條すずしろ・記

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