おすすめ作品紹介

おすすめ漫画 『ゴールデンカムイ』 野田 サトル

隠された金塊を求める、アイヌの少女と元兵士の冒険 今回はわたしの愛してやまない、北海道を舞台にした漫画作品、野田サトルさんの『ゴールデンカムイ』をご紹介します。物語は明治時代の北海道。かつて日露戦争に従軍し、「不死身の杉元」と呼ばれた杉元佐一は幼馴染の眼病を治すため、ゴールドラッシュの北海道へやってきます。ところがそこで、アイヌの人たちが独立運動のために埋蔵したという金塊の噂を耳にします。その隠し場所の暗号は………………~続きを読む~
遊びと旅

“日本最強の城”と呼ばれる山城「高取城」に登って、どう最強なのか確かめてきた

奈良県明日香村のお隣、日本三大山城のひとつ「高取城」 「山城」が密かなブームだそうですね。天守閣や櫓などで構築された、よくイメージするお城とは異なり、山そのものの自然地形を利用して要塞化したものが山城です。中世までによくみられた城塞の形で、堀や土塁の跡をいまでも確認できる遺跡がたくさんあります。 当時のリアルな様子を伝える独特の風情で人気の山城ですが、岡山県の「備中松山城」、岐阜県の「美濃岩………………~続きを読む~
おすすめ作品紹介

おすすめ漫画 『宝石の国』 市川春子

宝石の生命と、月からの来襲者との戦い 今回は、友人からアニメ版を勧められてどっぷりはまってしまった、市川春子さんの『宝石の国』をご紹介します。 物語は人間が滅亡したはるか未来の世界。登場する主なキャラクターたちは少女のような少年のような、中性的で美しい容姿をしています。しかし、いずれも骨と肉を持った炭素生物ではなく、その本質は「宝石」という不思議な生命体なのです。 宝石たちは海に面した広い草原でコ………………~続きを読む~
おすすめ作品紹介

おすすめ漫画 『異世界居酒屋 のぶ』 蝉川夏哉・ヴァージニア二等兵

居酒屋 in 中世ヨーロッパ風異世界 今回は料理を題材にした、ちょっと変わった漫画をご紹介します。料理に関する小説を書く身として、大好きな作品。蝉川夏哉さん原作、ヴァージニア二等兵さん画の『異世界居酒屋 のぶ』です。 ライトノベルといえば「異世界もの」といえるほど、異世界と名のつかない作品を探すのが難しいほどの昨今。はじめはタイトルから、てっきりギャグ漫画かと思ったのですが、さにあらず。中世ヨーロッパ風………………~続きを読む~
おすすめ作品紹介

おすすめ漫画 『シドニアの騎士』 弐瓶 勉

新天地を求めての、幾世代にもわたる星間飛行 今回は王道SFながら独特の世界観が心をとらえて離さない、弐瓶勉さんの『シドニアの騎士』をご紹介します。 滅亡した地球を後にした人類。「播種船シドニア」という巨大な宇宙船で新天地を目指し航行しますが、そこには「ガウナ」と呼ばれる胞子状の生物が敵として散在しています。人型や船型など、さまざまな姿態に変化する強力なガウナに対抗できるのは、人型兵器「衛人(モリト)」が………………~続きを読む~
おすすめ作品紹介

おすすめ漫画 『蟲師』 漆原友紀

漂泊のまれびと、蟲師ギンコの物語 今回は私の大好きな漫画作品、漆原友紀さんの『蟲師』をご紹介します。 まるで妖怪や精霊のような「蟲」と呼ばれる不思議な生命と、それらへの対処を専門とする「蟲師」という漂泊の職能者を題材にした物語です。 物語のなかで「蟲」は、れっきとした実在する生命なのですが、私たちとは少しベクトルの違う存在で誰にでも見えるわけではありません。蟲師とは、そういったものを認識する能力の………………~続きを読む~
物書きばなし

“歴史小説”の執筆を助ける6つのポイントについて

根強い人気ジャンルの“歴史小説” 小説を書かれる方には、それぞれの目指すテーマや得意なジャンルがあるかと思います。なかでも、伝統的な人気を誇るジャンルとして“歴史小説”があり、華々しさでは他に譲るものの骨太な名作が数多く生み出されています。 そんな歴史小説ですが、層が厚く先達の実績も大きいため、どのように手をつけるべきか悩ましいところでもあります。そこで、今回は歴史小説を書くうえでの技術的なポイントにつ………………~続きを読む~
物書きばなし

小説投稿サイトごとの特徴と、読者さんの反応に関する私見

小説投稿サイトごとに、読者さんのリアクション傾向がある 小説投稿サイトも、とってもバラエティ豊かになりましたね。WEB小説の牙城、といっても過言ではない数々の投稿サイト。これを主な活動拠点としている作家さんも多いのではないでしょうか。ほとんどが無料で読み書きできるサービスで構成されていて、独自の文学賞も開催されています。また、人気作や運営の目に留まったものは紙の本として出版されることもあり、多くのWEB作家が………………~続きを読む~
物書きばなし

wordで電子書籍の表紙データをつくる方法!

描画ソフトがなくても、表紙データはwordでつくれる! KDPなどのセルフパブリッシングも、その機能が格段に使いやすくなり、いまや誰でも簡単に電子書籍を出版できるようになりました。近年まではEPUBなどの電子書籍データに変換したり、英文での納税手続きが必要だったりと、少々ハードルが高い部分がありました。 が、現在ではwordファイルから本文をアップロードすることが出来、米国納税者番号を取得せずともマイナ………………~続きを読む~
武道のこと

刀の「鯉口を切る」って、いったい何のこと??

時代劇でおなじみ、親指で鍔を押し出すアレ 時代小説などで剣戟シーンがあると、必ず「鯉口を切る」という動作が出てくるかと思います。よく目にする表現ではありますが、実際のところはどういったものなのでしょう。具体的には、左手で鞘と鍔の境目辺りを握り、親指でぐっと鍔を前に押し出すような動作を指しています。実は、きちんと手入れの行き届いた刀であれば、これをしないと即座に抜くことが出来ないようになっているのです。したがっ………………~続きを読む~
小説ごはん

季節の味わい!たけのこご飯

子供のころ、毎年たけのこ掘りをしていた たけのこ。えもいわれぬその姿 わたしが18歳まで育ったのは、携帯の電波も届かないような山奥の村でした。山菜がたくさんとれて、今思い返すとよかったなあ、と懐かしく感じてしまいます。春に楽しみにしていた恵みのひとつが、「たけのこ」でした。植林のスギ林を竹藪が侵食していくので、それを食い止める意味もあって一生懸命掘ったものです。孟宗竹がほとんどで、地面に埋まったままの朝………………~続きを読む~
物書きばなし

『伊緒さんのお嫁ご飯』のできるまで ③ ―メニュー編―

一度はつくった家庭料理にこだわった 『伊緒さんのお嫁ご飯』で登場するメニューは、いずれもごくありふれた家庭料理ばかりです。グルメを描いた作品も大好きなのですが、やはり普段お家で口にするものこそ、一番大切だと思ったからです。メニューを選ぶのにこだわったことは、なるべく「自分自身か家族が一度はつくったことのあるもの」にすることでした。食べるシーンも大事なのですが、つくっている最中の手際やちょっとしたコツなどを描く………………~続きを読む~
物書きばなし

『伊緒さんのお嫁ご飯』のできるまで ② ―執筆編―

通勤電車の中、スマホで書いた 『伊緒さんのお嫁ご飯』で、初めてスマホで小説を書くという経験をしました。それまでは机に向かってPCで書く、というのが基本でしたが、これで空き時間の多くを執筆にあてることができるようになりました。フリック入力での執筆、というのに当初抵抗があったのですが、慣れるとむしろ感覚的に文章が生まれる際にレスポンスの速さを快適に感じました。このおかげで、通勤電車が完全に書斎代わりになってくれま………………~続きを読む~
伊緒さんのほろ酔い酒菜

第一献 とりあえずのビールと、コリコリ砂肝にんにく炒め

 ビールほど日本人に愛されているお酒はないかもしれない。 なぜなら「とりあえず」と言って注文するものなんて、ほかにはとんと聞かないから。「“生”でええやんな?」「“生”の人はー?」といえばもちろん生ビールのことで、最初の乾杯にはほぼこれ一択という雰囲気だ。 “ホット”といえばコーヒーを指すように、“生”といえばすなわちビール。「とりあえず生」の合言葉が、今夜も全国の酒場で繰り返されるだろう。 ぼくはあんまりお酒に強………………~続きを読む~
物書きばなし

『伊緒さんのお嫁ご飯』のできるまで ① ―構想編―

『伊緒さんのお嫁ご飯』とは いつも拙文にお目通しくださり、本当にありがとうございます。このコラムでは、「三條すずしろ」としての代表作である『伊緒さんのお嫁ご飯』について、お話したいと思います。この小説は「伊緒さん」という女性が、夫のためにいろいろとおいしいご飯を作ってくれるというとってもシンプルなお話です。アルファポリスやエブリスタ、カクヨムなどの小説投稿サイトを発表の場にした初めての作品でもありました。あり………………~続きを読む~
武道のこと

刀のココを描いてほしい! 「栗形」ってとっても大事!!

大事な部品。でもあんまり描かれない 刀って、日本の精神文化においても重要な位置づけのものだと思います。様々なメディア作品でも、主要な武器として刀剣がテーマとなることが多く、それだけアイデンティティを込めやすい器物でもあるのでしょう。しかし、漫画等で刀身や鍔はきちんと描かれているのに、とっても大事な部品があまり描かれていないように思うのです。その名は「栗形(くりかた)」。たしかにちょっと目立ちにくくて、鞘の色に………………~続きを読む~
武道のこと

「居合」ってよく聞くけど……どんな武道?何をするの??

「居合」とは刀を使った武術の一種 時代劇なんかでよく「居合」という言葉がでてきますよね。「居合の達人」などと聞くと強者感が醸し出されて、もう気を付けて闘わなければならいフラグも同然です。なんとなく、目にも止まらぬ速さで抜刀する術、のようなイメージがあるかと思いますが、実際にはどのような技なのでしょうか。時代物をもっと楽しむためにも、「居合」のことを改めて解説したいと思います。 居合は刀が鞘におさまった状………………~続きを読む~
小説ごはん

お正月でなくても!コスパ抜群の「伊達巻き」

おせちの定番を手づくり 『伊緒さんのお嫁ご飯』には、けっこうな頻度でお正月の話題が出てきます。それというのも、伊緒さん夫婦はそれぞれの出身が北海道と和歌山で、なかなか食文化のギャップがあるためです。たとえば札幌では、おせち料理は大みそかの晩から食べますが、和歌山では元旦にお重を開けるのが一般的です。お正月行事って、地域の特色が如実に表れるのでおもしろいんですよねえ。なぜかお正月しか食べないような料理も多いので………………~続きを読む~
遊びと旅

紀伊国最大級の山城、「長藪城」の址に登ってきた

山そのものが要塞! 中世山城の威容 みんな大好き日本のお城。歴史が好きな三條も、もちろんお城が大好きです。県庁所在地などには特に、旧藩時代の城郭が残っていて(あるいは再建されて)、街の象徴として愛されていますね。天守閣を備えた、いわゆる「近世城郭」もかっこいいのですが、最近激しく心揺さぶられているのが「山城」です。文字通り、山の自然地形そのものを要塞化した中世のお城のことです。天守のような派手な構造物はありま………………~続きを読む~
小説ごはん

伊緒さんのとろふわスクランブルエッグ

シンプルだけど深い! 大好きなたまご料理 『伊緒さんのお嫁ご飯』第七椀で登場した「とろふわ朝食たまご」。スクランブルエッグです。三條もこれが大好きでよく作るのですが……。かんたんなようで難しいのですよねえ。 そんな奥深さも魅力なたまご料理。いつものレシピをご紹介します。 たまごは常温にもどしておく 3個で2人前くらい 冷蔵庫のたまごはとっても冷たいので、常温にもどしておきます。冷たいま………………~続きを読む~
遊びと旅

イワタニの登山用ガスバーナーを手に入れた!

これがあれば、山頂でも温かい食事ができる 登山がなんだかブームだそうですね。わたしは携帯の電波が届かないような山奥で育ちましたので、お山に登るととても安心します。そして何やら、山頂でみなさんおいしそうなものを調理して召し上がっているではありませんか!そのための熱源として必要なのが「バーナー」です。小さくても一人前!これさえあれば、どんな場所でもお湯をわかしたり、ちくわを焙ったりすることができてしまうのです!ず………………~続きを読む~
小説ごはん

一番人気!「小松菜のオリポンびたし」

一番人気の小説メニュー 『伊緒さんのお嫁ご飯』「第四椀 「副菜」と呼ばれる小鉢には、伊緒さんの愛があふれていました」で登場した、小松菜を使った副菜。数あるメニューの中でも、これが一番反響があったのです。実際に作ってみました!というコメントをたくさんいただき、小松菜嫌いな旦那さんが喜んで食べてくれた、なんて嬉しいお知らせを寄せてもらった思い出の章です。とってもカンタンなので、レシピというのもおこがましいですがさ………………~続きを読む~
小説ごはん

関西名物!“たこ焼き”を、きれいに丸く焼くためには?

関西育ちなのに……初・お家たこ焼き 『伊緒さんのお嫁ご飯~番外・手作らず編~』の第6膳で、「たこ焼き」の話題を出しました。いわずと知れた“粉もん”の雄で、老若男女問わず関西人はたこ焼きが大好きです。 関西の各家庭には必ず「たこ焼き器」があるというのは有名な都市伝説で、これはおおむね事実であるとされています。ところが…… 三條は関西育ちであるにも関わらず、お家でたこ焼きをつくったことがありませんでし………………~続きを読む~
WEB小説

伊緒さんのお嫁ご飯〜番外・手作らず編〜 ―目次―

いっしょだと、なんだっておいしいーー。 伊緒さんだって、たまにはインスタントで済ませたり、旅先の名物に舌鼓を打ったりもするのです……。そんな「手作らず」な料理の数々も、今度のご飯の大事なヒント。 いっしょに食べると、なんだっておいしい! 『伊緒さんのお嫁ご飯』からほんの少し未来の、異なる時間軸のお話です。 「エブリスタ」「カクヨム」にても公開中です。 目次 ………………~続きを読む~
伊緒さんのお嫁ご飯~番外・手作らず編~

第1膳 ここぞとばかりの「カップ麺」。これまた妙においしかったり

 それはもう、ものすごい雨の日でした。 関西にある、かつて夫が育ったお家に引っ越してきた初日のことです。 荷物を解くのはまあ、おっぽらかしておいて、さっそく近くのスーパーに初買い出しに行くべかと思っていた矢先でした。 一天にわかにかき曇り、逆巻く風がすぐ裏手の山に当たって、不気味な唸り声をあげたのです。 あれよと言う間に空は臨界点を迎え、わたしは生まれて初めて「黒雲」が湧き上がる様子を目にしました。 カッ、と青紫の………………~続きを読む~
伊緒さんのお嫁ご飯~番外・手作らず編~

第2膳 夏祭り!夜店の食べ物って何でこんなノスタルジックなのでしょう

 ぼくの育った地元には大きな川が流れていて、その川原で毎年お盆の頃に夏祭りが行われる。 近隣では有数の規模のお祭りで、盆踊りとか灯籠流しとか打ち上げ花火とか、とにかくフルコースの行事だった。 そしてものすごいのが夜店の屋台で、河川敷いっぱいはおろか、沿道にまでわんさかはみ出してひしめくのだ。 普段は夜になると真っ暗な界隈なのだけど、この日ばかりは遠くからでもその灯りが認められて、幻想世界の夜市が開かれているかのよう………………~続きを読む~
伊緒さんのお嫁ご飯~番外・手作らず編~

第3膳 旅行の朝のバイキング。さあ、狩りの時間がやってきました

 お小づかいを貯めてときおり旅行にいくのは、わたしたち夫婦の大きな楽しみのひとつです。 でも、あんまり有名な観光地とかテーマパークとかには行きません。 知る人ぞ知る古代遺跡とか、整備されていない山城の跡とか、万葉歌人が旅した道とか、かなりマニアックな場所を訪ねて歩くのがわたしたちのお気に入りです。「ええ!あったらトコなあーんもねえでやあ!やいやい、モノ好きな姉っこだでなあ!」 的なことをよく言われるのですが、それこ………………~続きを読む~
伊緒さんのお嫁ご飯~番外・手作らず編~

第4膳 土用の丑がやってきた!うなぎを食べねばなりますまいよ

 暑い。 それはもう、暑い。 この暑さをなんとかかんとか乗り切ろうと、気力をふりしぼったのは古代の人も同じだったのだろう。 万葉集にこんな歌が記されている。  石麻呂に  我もの申す 夏やせに  よしといふものぞ  むなぎ捕りめせ  「むなぎ」とはうなぎのことで、胸のあたりが黃色いことから「胸黃」が語源ともされている。 やせっぽちだった「石麻呂」という人物を心配して、夏場にスタミナをつ………………~続きを読む~
伊緒さんのお嫁ご飯~番外・手作らず編~

第5膳 なんか駄菓子をたくさんもらったぞ!「地蔵盆」?なにそれ、ねえ

 どういうわけか、駄菓子が詰め合わせになった袋を抱きかかえて伊緒さんが帰ってきた。 きょとんと不思議そうな顔をして、あたまの上にたくさんのハテナが浮かんでいる。 なんで突然こんなにお菓子をもらったのだろう、わたしいったい何してるんだろう。 そんなワンダーに満ちた状態で、ことのあらましを語り始めた。 「お家の下の坂をおりきった辻に、お地蔵さまの祠があるでしょう。なんだかそこがすごく賑やかで、なんだべなんだべって覗いて………………~続きを読む~
伊緒さんのお嫁ご飯~番外・手作らず編~

第6膳 たこ焼きとプラネタリウム。大阪デートの定番おやつです

 ぼくが育った関西地方の田舎街に引っ越してきてから、伊緒さんとちょくちょく大阪に遊びに出かけるようになった。 札幌育ちの彼女にとって関西の街並みはいまだに珍しいらしく、大阪なんてそれこそ「異郷」を通り越して「魔境」みたいなものかもしれない。 とはいえぼくのイメージでは、北海道民は大阪に好意的な人が多いような気がする。 関西弁圏の方が道内に旅行することがあれば、旅先ではきっぱり訛ってみてほしい。 きっと、 「おおっ!………………~続きを読む~
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