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文学賞でまずは一次選考を突破するには? 経験とリサーチ結果から考える3つのポイント

物書きばなし
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文学賞最初の関門、一次選考

公募文学賞への挑戦は私も続けていますが、多くの賞で数回に分けて応募作品を篩にかけるのが一般的ですね。

もちろん直接受賞作が発表されるものもありますが、一次・二次・三次・最終などと各段階の選考が行われてその都度告知されるパターンもあり、緊迫しながら発表を待つのもある種の風情かもしれません。

そんな文学賞の第一関門が一次選考ですが、近年ではこの謎に包まれた試練の舞台裏がずいぶん情報開示されるようになりました。
選考に関わっている方のブログや公募情報サイトのトピックなどで、ある程度の内実が確認できます。

しかしそれぞれに大きく主張が異なる点もあり、例えば作品は100%読むという人もいれば最初の数ページで決めるというコメントもあって各自の裁量次第の面もありそうです。

そこでさまざまな「下読み」の開示情報と自身の経験をもとに、文学賞でまずは一次選考を通過するために重要となるであろう3つのポイントを考えてみました。

※各下読みのコメントに関する出典は個別に記載しておりません。

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1.規約の期日・枚数・文字数・フォーマットを厳守すること

当たり前のことのようですが、賞の募集要項に記載された期日やボリューム、原稿フォーマットなどの規約は遵守しましょう。

期日は締切日の消印が有効なのか当日必着なのか、作品のボリュームは文字数なのか原稿用紙換算枚数なのか、縦書きや横書きなどフォーマットの指定はどうなのか……。

意外とこうした基本的なことを見落としてしまって、そもそも選考前に受け付けてもらえないパターンは一定数あるといいます。

近年ではWEBからの応募も広く受け付けるようになりましたが自身でプリントしたものを郵送するよう指定する文学賞も多く、その場合は原稿の体裁や宛先の確認等々気を付けるべき点がより多くなります。

ボリューム超過については内容が面白ければ多少は目をつぶると書いている選考担当者もおられますが、出版を念頭においたものでは文字数や枚数の制限が考えられるため、特にその点は重要でしょう。

思い込みや勘違いでもったいないことになるパターンがあるため、まずは規約に沿って書くことが大切なポイントです。

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2.最初に関心を惹くこと

物語にはさまざまな手法があるため、徐々に盛り上がって終盤に最大の見せ場を持ってくるというプロの作品も珍しくはありません。

しかし公募文学賞ではどちらかというと、「最後まで読めばおもしろいはず」というタイプの構成はリスクがあると感じています。

それというのも、仮に数千もの作品が寄せられる賞であれば、すべてを丁寧に読むにはリソースの限界があると考えられるためです。
現に応募作品が多い文学賞で選考を担当されている方のコメントでは、一次選考では最初の数ページで判断することもあるとしています。

したがって作品の構成としては早い段階で関心を惹起するような工夫が必要ではないかと考えます。
これは必ずしも最初に見せ場をつくるという意味ではなく、「次はどうなるのだろう」とページをめくらせる行動喚起とも言い換えられるでしょう。
この点は選考のみならず一般の読者さんに手に取って頂くためにも重要なことではないでしょうか。

ただし「お金をもらって選考していることもあり、すべて目を通す」という方もおられるようですので人あるいは賞の規模にもよるであろうことは言うまでもありません。

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3.人称視点を混同しないこと

小説作品で大切なポイントの一つにしばしば「読みやすさ」が挙げられます。
一口に読みやすさといってもさまざまな要素がありますが、まず注意すべきは「人称視点」を混同しないことではないかと考えます。

ごくシンプルにいうと「私」の視点で進んでいた物語がいつの間にか「カズヤ」の立場になっているなど、読む人が混乱してしまわないか考慮することです。

人称視点の変化は明確にシーンを切り替えるなどの対応で可能ですが、読者がそうと分かりにくいような構成では「読みにくさ」に直結します。
書いている本人は意外と気付きにくい部分でもありますが、これは文章作成の基礎的な技術のため一次選考でも評価基準になるものと考えられるでしょう。

各人称の視点が混同されていないか、書きながら注意を払うことがポイントです。

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一次選考はおそらく「消去法」によるもの

応募総数が膨大なタイプの文学賞は、数次にわたって段階的に選考が行われるケースが多いと感じます。
その場合、一次選考はいい作品を挙げるよりも基準を満たしていない作品をふるう「消去法」となるのが自然ではないでしょうか。
また応募総数にもよりますが、二次選考以降ではよりじっくりと読んでもらえる確率も高くなる傾向もあるようです。
それでも選考担当者のコメントの多くが、名作の可能性をはらんだ物語が一次で落選している懸念を否定していません。
故に少しでも多く審査の目に触れてもらえるよう、自身で注意できる点はしっかりとクリアして公募文学賞に挑戦しましょう!

三條すずしろ・記

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