カレーに深みを与える魔法の隠し味、それは「お酒」!
『伊緒さんのお嫁ご飯』第1話では、みんな大好きカレーライスが登場します。
「初日なのに2日目っぽい味」と評されるそのカレーには、隠し味としてたくさんのお酒が使われていることが語られます。
伊緒さんは赤ワインや梅酒を最初から加えていますが、もしお家のカレーに後から入れようとすると、アルコール分が気になるところ。
そこで、あらかじめ煮切ってアルコールを飛ばしたお酒を使う方法で、伊緒さんカレーを再現してみました。
分量やお酒の種類は味見をしながら、お好みで調整してみてくださいね。
今回は以下の4種をすべて使用しました!
煮切りワイン
一番よく使うのが赤ワインです。
料理酒として惜しみなく使えるような、安価なもので十分です。
今回はカレー4人前に対して大さじ3杯ほどを煮切りました。
ソースに深みが出ますが、同時にフレッシュトマトを思わせるような強めの酸味も加わります。
ジャムやチョコレートなど、甘味の隠し味とのバランスをとりながら使っています。
煮切り梅酒
梅酒はフルーティーな香りと、コクをソースに与えてくれます。
市販品でも自家製でもOKですが、意外とお砂糖(氷砂糖)がたくさん入っているので、気になる人は量を調整してください。
あとアルコールが高めですが、糖分のせいか煮詰めると早めにトロトロになってしまうので、後入れよりも煮込みの段階で使う方がいいかもしれません。
これも4人前に大さじ3杯ほど使いました。
煮切りウイスキー
意外なことに、ウイスキーも料理酒として使うことができます。
わたしはスコッチしか使ったことがありませんが、芳醇で香ばしい風味をソースに与えてくれます。
どちらかというと、スパイスの延長のような隠し味でしょうか。
ただし平均して40度ほどという高いアルコール度数をもっていますので、量には十分注意してください。
可燃性もあるので、火の扱いにも細心のご注意を。
子どもさんやお酒に強くない人には、ちょっと控えた方が無難かもしれません。
今回はカレー4人前に大さじ1杯ほどを使いました。
まさかの甘酒!
上記のものはしっかりとアルコールを飛ばさないといけませんが、もうひとつ素晴らしい隠し味になるお酒があります。
それは「甘酒」。
意外に思われるかもしれませんが、たっぷりとアミノ酸を含んだ甘酒は旨味とやさしい甘味をもっています。
そこでお砂糖の代わりに使うことで、たとえば煮切りワインの酸味を中和するという作用も発揮します。
粒のあるタイプでも煮込めば全然気にならなくなるので、そのまま使ってOKです。
まろやかさと自然な甘味をカレーに加えてくれるので、とってもやさしいソースに仕上がりますよ。
今回はカレー4人前に大さじ4杯ほどを使いました。
ぜひ、お試しあれ!
三條 すずしろ・記
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