格安航空券のピーチ!でも、最安のクラスではキャンセルすると払い戻しされない?
格安航空会社、いわゆるLCC。
その登場により、かつてと比べると空の旅は格段に手軽になりました。
そんなLCCの代表格にピーチがあります。
私は家族関係から関西と北海道を行き来することが多く、LCCにはたいへんお世話になっています。
しかし、今般のコロナ禍により予定していた旅行を三度にわたってキャンセルすることになり、同時に格安航空券のデメリットについても痛感することになりました。
それは、ピーチにおける最もリーズナブルな等級である「シンプルピーチ」では、原則的に払い戻しはされないことになっているということです。
特例的にコロナの影響による払い戻しが期間限定で行われましたが、私が予約していた便はいずれもその対象外。
チケットガードの保険はかけていましたが、該当する疾病や出張などの要件にも当てはまりません。
旅行の強行は選択肢になかったので、このままでは安くはないチケットが無駄になってしまう……。
そこで、以下の方法によって対応しました。
予定していたシンプルピーチの便をキャンセルしたい!チケットを無駄にしないためには?
フライトの変更手続きを行う
基本的に、フライトの日取りを変更するという方法をとりました。
シンプルピーチでは1便に対して3,300円の事務手数料がかかり、変更便当日の料金の超過分は加算、差し引き分は返金されないというシステムとなっています。
(2020年8月現在)
コロナの終息が見えない状況下で、可能な限り日延べするというのが当初の判断、そして数少ない選択肢でした。
シンプルピーチからバリューピーチに「運賃種別」を変更、その上でフライト変更
上記の方法は、延べ2回行いましたがそれでも状況は変わらず、3度目のキャンセルを行うことになりました。
しかし事務手数料や追加料金がかさみ、次のフライトで旅行ができるという保証もありません。
そこでようやく行ったのが「運賃種別」の変更、つまりもっとも安いシンプルピーチから一つ上の「バリューピーチ」へのアップグレードです。
バリューピーチ、そしてプライムピーチではフライトの変更の事務手数料は0円。
そして、両方ともシンプルピーチとは異なり「払い戻し」に対応しているのです。
バリューピーチの場合は払い戻し(キャンセル)に事務手数料1,100円がかかりますが、プライムピーチでは0円です。
(2020年8月現在)
もちろん、アップグレードした分の座席運賃の差額は支払わなければなりませんが、無料でフライトを変更できるようになった点は大きなメリットでした。
これにより、チケットを無駄にせず、しかもこれ以上の追加料金が不要となりました。
安心して旅行ができるタイミングを判断し、任意の時期にフライトを変更するということで妥結しました。
バリューピーチ・プライムピーチとも払い戻しは現金ではなく「ピーチポイント」で
万が一フライトそのものをキャンセルする場合、前述のようにバリューピーチでは手数料がかかりますがチケット代本体のみは払い戻しがされます。
ただし注意しなくてはならないのは、現金ではなく「ピーチポイント」というピーチの航空券購入に充てられるポイントで代替されるということです。
一見使い勝手がよくないようにも感じますが、考え方を変えれば1回のフライトで使うはずだった金額を、安い時期に何回かの旅行に振り分けるという選択肢が生まれるともいえます。
私の場合は繁忙期の高めのチケットであったため、ポイントで払い戻してもらって状況が落ち着いたら数回に分けてフライトに使うことも検討しています。
ピーチポイントの利用方法
上記の方法でバリューピーチ・プライムピーチをキャンセルすると、フライト料金がピーチポイントとして払い戻されます。
ピーチポイントの利用法は支払いページで「ピーチポイント」のタブを選択し、別途通知された「ポイント番号」を入力し、「追加」ボタンを押します。
以下の画像、赤枠で囲った部分がそうで、ポイントの利用額も任意に設定することが可能です。
コンタクトセンターのつながりにくさは有名!でも結局はタイミング次第
上記の手続きは、残念ながらネット経由では行えません。
空港カウンターに直接出向くか、電話でコンタクトセンターに問い合わせるという2つの方法があります。
ただし、ピーチのコンタクトセンターのつながりにくさは有名であり、長時間待機してもオペレーターに受話してもらえないといった声を聞きます。
結論からいうとこれはタイミング次第であり、私は日に4回電話して、4回目でようやくつながりました。
役に立つかはわかりませんが、電話をかけた時間帯と待機した分数を参考までに記します。
・1回目・・・9時(営業開始時間)ちょうど:5分待機
・2回目・・・11時30分頃:3分待機
・3回目・・・13時ちょうど:3分待機
・4回目・・・16時15分頃:機械音声アナウンス後、すぐ通話
空港カウンターに行ける距離にある人ならば、直接手続きするのが確実でしょう。
ただし、フライトなどの変更そのものは出発の1時間前までならば可能とされていますが、シンプルピーチで運賃が変わる場合は2日前の23時59分までの手続きが必要です。
したがって、フライトの変更を決めた場合はできるだけ早くコンタクトセンターに電話をかけるのが得策です。
コツとしては時間を変えて何度もかけるのが上策のようです。通話は20秒ごとに10円かかるため、長々と待機するよりはタイミングを掴むチャンスを広げた方がよいでしょう。
以上、シンプルピーチをキャンセルしようと思っても払い戻しがされないため、迷っている方がおられたら何かの参考にしていただければ幸いです。
コメント