マネタイズの雄、Google AdSense
ブログや自サイトのマネタイズをはかるため、Google AdSenseの導入は外せない選択肢といわれています。
ただしそれには審査があり、非常に厳格なことで知られています。
過去のある時点では90%以上が非承認、つまり不合格だったという数値も提示され、ひとつの大きな壁となっています。
当、すずしろブログは様々な先人たちの成果などを参考に、開設6か月にして審査を申請。
無事、一回で承認してもらうことができました。
合格の明確な基準は全貌が明かされておらず、「これはしておいたほうがいい」「こういうことはしないほうがいい」という情報がまことしやかにささやかれています。
もちろんケースバイケースであり、Google側のポリシーが変更となることもしばしばなので、絶対的なことばかりではありません。
しかし実験的に通説とは逆のことを行いながらも認定された点があり、そういったことを振り返りつつ情報を共有できればと思います。
記事は何記事? 内容は?
申請時の公開記事は127記事、うち8割は複数の小説投稿サイトで発表している、WEB小説です。
他は本やマンガの紹介、小説内登場の再現レシピ、取材旅行のレポートなどといった「雑記ブログ」の体裁です。
運営歴は先述の通り約6か月で、Google AdSenseの申請は初めてでした。
ASP経由の広告は貼らないほうがいい?
いくつかのサイトのアドバイスでは、Google AdSenseに申請するときは 他の広告を貼らないほうがいいというものが散見されます。
しかし、参入ハードルを考慮するとまずはASPに登録するのが自然な流れであり、これがマイナス材料になるとしたら納得できない、と考えていました。
そこで、「A8.net」「もしもアフィリエイト」「Amazonアソシエイト」それぞれの広告を貼り付けたまま、申請を行ってみました。
結果は合格で、以上のことから他社広告の貼り込みが不合格材料になるわけではない、ということがわかりました。
お問い合わせ先・サイトマップページは必要?
これもいくつかのサイトで見かけたものですが、「お問い合わせ先」と「サイトマップページ」があることが望ましいというものです。
確かに、訪問者の利便に与する仕組みではありますが、広告掲載の審査に必要なものなのかは疑問を感じていました。
これらについてもなしの状態で申請しましたが、お咎めのないところをみると必ずしもいるわけではないようですね。
プライバシーポリシーに「Google AdSense 」を記載しておく?
審査には「プライバシーポリシー」の設置が必須ですが、広告利用の文言としてGoogle AdSense の使用を明記すべき、というアドバイスがありました。
しかし、時系列を考えるとこれは認定後に掲載することであって、審査前に必要なものではないのでは……?と考え、現状使用しているASP等の記載のみに留めました。
結果は周知のとおりですが、合格通知がきたらすぐにプライバシーポリシーに追記し、「改訂年月日」を書き足しておくことは必要ですね。
画像はすべてオリジナルであるべき?
これについては、オリジナルとそうでないものが混在しています。
アイキャッチにも商用フリーの画像を使った記事もありますが、いずれも出典を明記しました。
全ての画像が非オリジナルである場合はどうか不明ですが、作法通りであれば画像素材の利用は問題ないと考えられるでしょう。
アルコールに関する記事は避けるべき?
今回の申請で最大の懸念がこの問題でした。
Google AdSense は厳しい禁則事項が定められており、「アルコール」に関する事項はそのうちのひとつです。
従来、ビールとワインはその対象外とされてきましたが、最近のポリシー変更によってすべてのアルコールが該当するものとされました。
もっともこれは、コンテンツ内でアルコールの直接販売を行うことを禁じたもので、食レポや工場見学、お酒に関わるトピックなどはその限りではありません。
とはいうものの、認定を受けるためにはできるだけリスクは減らしたいもの。
あえて虎の尾は踏まず、そういった記事を避けるのも一つの手とされています。
しかし、わたしのブログにはお酒と酒肴をテーマにしたWEB小説を掲載しているため、避けて通りたくない事項だったのです。
もちろん直接販売を行わず、ASP等で紹介するのは酒器や周辺グッズ、またはおつまみなどの食品に限りました。
また、当該コンテンツには自動広告は貼らず、意図せずに直接販売をしてしまうことのないよう注意しました。
結果は合格。
ルールを順守したコンテンツ作りをすれば、アルコールに関する記事があってもちゃんと承認されることがわかりました。
Googleのポリシー変更に注意!テクニックよりも禁則事項の把握を
わたしがGoogle AdSenseに申請して、合格通知が届いたのは約20時間後でした。
これには時間差があるようで、二回目の申請だと結果発表に2週間程度かかるという報告もあります。
合格するための技術的なアドバイスはたくさんあってどれもたいへん参考になりますが、大切なのは「してはいけないこと」をしっかりと把握することではないかと思います。
また、Googleのポリシーについても、先述のアルコールに関することのように変更される場合があるため、たとえ合格してもこまめにチェックしておく必要がありそうですね。
厳しい審査も要綱をよく読むと、すべてユーザーの方への悪影響を配慮した原則が貫かれていることがわかります。
サイトやブログを持って広告を貼るということは、それだけの影響力を世の中に行使することなのだと、改めて気付かされます。
この情報と体験が、少しでも皆さんのお役に立てれば、こんなにうれしいことはありません。
三條 すずしろ・記
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